独自の調査に基づく情報を小出しに記載。顎関節の大事さといった内容です。
いいかみ合わせ、問題のあるかみ合わせについて記述してきましたが、最後に顎関節の重要性に関してお話します。咬み合わせの不調のほか、無意識の強いかみしめや精神的ストレスなどが原因で起こるといわれている顎関節症。この病気は実はあごが痛くなるだけでなく、悪化すると、頭痛や耳鳴りなどの症状が出ることもよくあります。また、顎関節症以外にも、咬み合わせの不調が原因で首や肩のこり、首の後ろの痛み、偏頭痛、耳鳴り、耳の痛みなどを引き起こすこともあります。
それでは本当に顎関節と体の他の関節はつながっているのでしょうか。それには現在研究がされていて、興味深い結果が出ています。それはふくらはぎにある「ひらめ筋」という筋肉です。強いかみ合わせをした時に、ひらめ筋が反射的に活動することが研究によって明らかになっているのです。また最近ではひらめ筋の他にも、「板状筋」、「胸鎖乳突筋」、「脊椎起立筋」も顎関節とつながりがあることが分かってきています。こうした様々な神経回路の解明によって、近い将来、咬み合わせの善し悪しと不定愁訴の関係も今以上にはっきりしているものになるかもしれません。
もちろん、すべての不定愁訴が咬み合わせによって引き起こされているわけではありませんが、咬み合わせが原因で起こる肩こりや頭痛などが解明されれば、不正咬合について、もっと認識が高まってくるはずです。そして、「健康のために矯正歯科治療を受けよう」という動きがさらに広まってくる未来もそう遠くないように思えます。